歯周病治療後の出血の理由と、治療後のケア方法、経過の見守り方を解説
2026/05/10
こんにちは、都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックです。
歯周病治療を受けた後の食事や歯磨きで、出血したことはないでしょうか。
治療後に出血があると不安になりますが、歯周病治療後の出血の多くは、治癒過程における正常な反応です。
今回は、歯周病治療後に出血が起こる理由やケア方法、経過の見守り方ついて解説します。
歯周病治療の主な種類
スケーリング・ルートプレーニング
歯周病の基本的な治療は、スケーリングとルートプレーニングです。
スケーリングは歯の表面に付着した歯石を除去する処置で、ルートプレーニングは歯根の表面を滑らかにする処置です。
歯周ポケットの深い部分まで清掃するため、歯ぐきに刺激が加わります。
歯周外科治療
歯周病が進行している場合は、歯ぐきを切開して歯石や感染組織を除去する外科的処置が行われます。
フラップ手術と呼ばれるこの処置では、歯ぐきにメスを入れて剥離し、治療後は縫合します。
侵襲が大きいため、術後の出血や腫れが生じやすくなります。
歯周病治療後に出血が起こる理由
炎症組織の除去による創傷
歯周病治療では、炎症を起こしている歯ぐきの組織や、感染した組織を取り除きます。
この処置により、歯ぐきに小さな傷ができ、出血が起こることがあります。
歯周ポケットが深かった部分は、より多くの組織が除去されるため、出血も多くなる傾向があります。
歯石除去による歯ぐきの露出
長期間付着していた歯石を除去すると、その下の炎症していた歯ぐきが露出します。
この部分は敏感で、わずかな刺激でも出血しやすくなります。
治療器具による一時的な刺激
歯石を除去するスケーラーの機械的な刺激により、出血が起こることがあります。
この場合の出血は、数日以内に治まるのが一般的です。
残存する炎症
歯周病治療後も、すぐに炎症が治まるわけではありません。
炎症が残っている間は、歯ぐきが敏感で出血しやすい状態が続きます。
正常な出血と異常な出血の見分け方
正常な出血の特徴
治療後の正常な出血は、徐々に減少していくという特徴があります。
歯磨きの際に少量の血が混じる程度で、数日から1週間程度で自然に止まります。
色は鮮やかな赤色で、塊にはなっていません。
痛みはないか、あっても軽度です。
異常な出血の特徴
治療後1週間以上経っても出血が減らない、あるいは増加している場合は注意が必要です。
また、何もしていない時にも出血する、血の色が赤黒い、血の塊が出るなどの症状があれば、早めに歯科医院に連絡しましょう。
出血量の目安
歯磨き時に唾液にわずかに血が混じる程度であれば、基本的には問題ありません。
口をゆすいだ際に水が真っ赤になる、ティッシュを何枚も使うほど出血する、飲み込むほど血が出るなどの場合は、出血量が多すぎる可能性があるため、歯科医院の受診が必要です。
痛みの程度
治療後数日間は、軽い痛みや違和感があることはめずらしくありません。
しかし、ズキズキとした強い痛みが続く、痛みが日に日に増している、痛み止めを飲んでも効かないなどの場合は、感染などの他の問題が起きている可能性があります。
腫れの有無
治療直後は軽い腫れがあることもありますが、通常は数日で引いていきます。
腫れが引かない、ひどくなっているといった場合は、感染が広がっている可能性があります。
治療後のケア方法
治療直後の注意点
治療当日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒など、血行が良くなる行為は避けましょう。
また、治療部位は舌や指で触らないようにしてください。
ブラッシングの方法
治療部位はやわらかい歯ブラシを使用して優しく磨くようにしましょう。
強く磨くと出血が増えたり、治癒が遅れたりします。
また、出血を恐れて磨かないと、かえって炎症が悪化します。
禁煙
喫煙は、ニコチンにより血流が悪化し、傷の修復を遅れさせます。
また、タバコの煙に含まれる有害物質が、歯ぐきにダメージを与えます。
少なくとも治療後2週間は禁煙しましょう。
経過の見守り方
出血量
治療後の出血が気になる場合、その量を確認しておきましょう。
スマートフォンなどにメモしておくと、何かあった際に歯科医師に状況を伝えやすくなります。
>痛み
治療後2日から3日をピークに、徐々に痛みは軽減していきます。
痛みが増強している、変わらない、新たな場所が痛み始めたなどの変化があれば、注意が必要です。
腫れ
腫れがある場合は、その大きさや硬さの変化を確認しましょう。
通常は数日で引いていきますが、ひどくなっている場合は感染の可能性があります。
出血が続く場合の原因
不十分なセルフケア
治療後も歯垢が蓄積すると、炎症が持続して出血が続きます。
治療後の状態を維持するために、歯磨きやデンタルフロスなどでのケアを習慣化しましょう。
全身的な要因・喫煙
糖尿病などの全身疾患があると、傷の治りが遅くなります。
また、免疫力が低下している状態では、感染のコントロールが難しくなります。
服用している薬の副作用で出血しやすくなっていることもあります。
また、治療後も喫煙を続けていると、ニコチンによる血流障害により、歯ぐきの回復が妨げられます。
咬合の問題
噛み合わせが悪く、特定の歯に過度な力がかかっていると、歯周組織の治癒が妨げられます。
歯ぎしりや食いしばりも、治癒を遅らせる要因です。
必要に応じて、噛み合わせの調整やマウスピースの使用を検討しましょう。
再発予防のためのポイント
毎日のセルフケア
歯周病は再発しやすい病気です。
治療後も毎日の丁寧なブラッシングとデンタルフロスの使用を継続することが重要です。
定期的なプロフェッショナルケア
自宅でのケアだけでは、完全に歯垢や歯石を除去することは困難です。
3か月から6か月に一度、歯科医院でクリーニングを受けることで、再発を予防できます。
早期に問題を発見することもできます。
生活習慣の改善
禁煙、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理など、生活習慣全般を見直すことが大切です。
これらは全身の健康だけでなく、口腔内の健康にも直結します。
まとめ
歯周病治療後の出血は、炎症組織の除去による創傷、歯石除去後の敏感な歯ぐきの露出、治療器具による刺激などが主な原因であり、多くの場合において治癒過程における正常な反応です。
それに対し、1週間以上経っても改善しない、増加している、強い痛みを伴うなどの場合は、早めに歯科医院を受診する必要があります。
マサキ歯科クリニック:https://masakidental.com/
〒224-0065 神奈川県横浜市都筑区高山6-4
電話:045-943-3111
交通アクセス
都筑ふれあいの丘駅より徒歩分
東急田園都市線『江田駅』『市が尾駅』よりバス10分
横浜市営地下鉄『センター南駅』よりバス5分
バス停:大丸 下車 徒歩1分

