歯や詰め物を飲み込んでしまったらどうすればいい?対処法を解説
2025/08/20

こんにちは、都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックです。
歯の詰め物や銀歯が取れてしまった場合、どう対応したらいいのか戸惑う方も多いのではないでしょうか。
もし、その取れた詰め物や銀歯を飲み込んでしまったという場合には、突然のことにどう対処すればいいのか分からずパニックになってしまうこともあるかと思います。
そこで今回は、詰め物やかぶせ物が外れてしまった際の対処法について解説します。
歯や詰め物を誤飲した場合の対処法
自然に排出されるのを待つ

成長の過程で自然に抜けた乳歯を誤飲してしまった場合は、それほど心配する必要はありません。
極端に先が尖っているものや、大きすぎて気道を塞いでしまうようなものではない限り、誤飲後に何か処置を施す必要はなく、2~3日ほどすれば自然に体外へ排出されます。
ただし、誤飲後に胃が痛むなどの症状が現れたときには、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
詰め物やかぶせ物を誤飲した場合も、乳歯と同様に数日後に便として排出されることが多いですが、胃のむかつきや腹痛がある場合には、早急に消化器内科や内科などの医療機関を受診しましょう。
胃のむかつきやのどの違和感がある場合

誤って詰め物やかぶせ物を飲み込んでしまった後に胃のむかつきや腹痛といった体調不良が見られる際には、消化器内科などの医療機関を訪れるようにしてください。
特に、腹痛がある場合には、誤飲した詰め物の尖った部分が消化管を傷つけている可能性があります。
また、喉に違和感があったり、せき込むような症状が出ている場合には、気道に入り込んでいる可能性があります。
気道に残ってしまった場合には細菌感染などのリスクが高まるため、可能であればせきと一緒に詰め物を吐き出してしまえるといいですが、難しい場合には、消化器内科などで処置を受けましょう。
歯がない状態を放置しない

詰め物やかぶせ物が取れたままの状態を放置していると、残った部分の歯に虫歯ができるリスクが増大します。
また、詰め物やかぶせ物が施されていた歯(支台歯)の形態が変わってしまうと、外れた詰め物やかぶせ物の再接着が難しくなります。
そのため、できれば当日中に、遅くとも1日以内に歯科医院を受診するようにしましょう。
詰め物やかぶせ物が取れてしまった場合の対処法
自力で戻そうとしない
詰め物やかぶせ物が外れてしまった際は、自分自身で戻そうとせずにすぐに歯科医院へ相談するようにしてください。
接着剤が体内に溶け出す危険性があり、また、正しい方向や高さで接着することができない可能性が高いため、かみ合わせが乱れる恐れがあります。
少しでも歯と補綴物の間にすき間ができると、そこに歯垢がたまり、二次虫歯のリスクが高まりますので、歯科医院で接着してもらうようにしましょう。
詰め物やかぶせ物を捨てない
詰め物やかぶせ物が外れた際は、処分せずに保管しておきましょう。
もし形がきれいに残っているならば、再接着が可能なこともあります。
歯科医院へ受診するまでの間は、ティッシュペーパーなどに包んで保管しておきましょう。
刺激を与えないようにする
詰め物やかぶせ物が外れた支台歯には、刺激を与えないようにしてください。
外れた箇所でかむことや、極端に熱いものや冷たいものを口にすることは避けるようにしましょう。
また、受診するまでの間は、支台歯に汚れがたまらないよう、丁寧に磨くようにしてください。
詰め物やかぶせ物がとれてしまう原因
素材や接着剤の劣化
詰め物やかぶせ物が外れる原因の一つに、素材や接着剤の劣化が挙げられます。
詰め物やかぶせ物を取り付ける際に使用されるセメント(専用の接着剤)には寿命があり、取り付けから何年か経過するとセメントが劣化し、外れやすくなってしまいます。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、通常よりも短い年数で劣化が進み、詰め物・かぶせ物が外れてしまうことがあります。
虫歯の再発
歯と補綴物の間に虫歯ができると、その部分が溶けて接着面積が減少し、補綴物が外れやすくなります。
特にセラミックではなく金属の詰め物・かぶせ物の場合、すき間ができやすく、そのすき間に汚れがたまることで虫歯ができやすいというリスクがあります。
誤飲を防ぐためにできること
マウスピースの使用

詰め物や銀歯を誤飲するのを防ぐために、食いしばりや歯ぎしりの習慣がある方は、マウスピースで歯を保護するようにしましょう。
歯や歯ぐきへの負担を抑えられ、誤飲も防ぎやすくなります。
また、マウスピースを使用する際には、歯科医院で作成した自分の口にぴったり合うものを使用しましょう。
定期的な歯科受診

誤飲を防ぐためには、歯科医院にて詰め物やかぶせ物の状態を定期的にチェックすることも重要です。
劣化が見られた場合、必要に応じて交換や調整をすることでトラブルを未然に防ぎましょう。
歯科医院でのメンテナンスは、詰め物・かぶせ物の下に虫歯ができる二次虫歯の防止にもつながります。
乳歯がぐらぐらしている場合
乳歯がぐらぐらしている場合は、基本的には自然に抜けるのを待つようにしてください。
もし違和感がある場合や早く抜きたいと感じる場合には、歯科医院を受診して必要な処置を受けましょう。
詰め物・かぶせ物が取れた場合の治療法
補綴物が欠けることなくきれいに取れた場合、その補綴物を再利用して接着することが可能です。
ひどくすり減っていたり劣化していたりする場合には、新しく作り直すことになります。
また、詰め物の周囲に新たに虫歯ができている場合には、まずは虫歯治療を行います。
この際、歯を削る必要があるため、補綴物は作り直しとなります。
まとめ
詰め物やかぶせ物が外れてしまった際や誤飲してしまった際は、体調に異変がなければ、便とともに自然に排出されるのを待つとともに、外れた箇所の再治療を受けるために歯科医院を受診しましょう。
もし、腹痛やのどの違和感、せき込みといった症状がみられる場合には、詰め物やかぶせ物が気道に入ってしまったり、消化器官にダメージを与えていたりする可能性が考えられます。
そのような場合は消化器内科などを受診して、必要な検査・処置を受けるようにしてください。
また、誤飲はしていないものの詰め物やかぶせ物が外れてしまったという場合には、自分で戻そうとせず、できるだけ早く歯科医院で診てもらうようにしてください。
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