マウスピース矯正中の飲み会で気をつけることとは?外食時の注意点を解説
2025/06/20

こんにちは、都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックです。
私たちの生活において、外食や飲み会は欠かせない娯楽の一つであり、コミュニケーションの一環です。
しかし、矯正治療中の方には注意が必要な場でもあります。
今回は、マウスピース矯正中の飲み会で気を付けたいポイントや、外食時の注意点について解説します。
マウスピース矯正とは

マウスピース矯正は、透明で取り外しが可能な装置を用いた歯列矯正方法です。
患者さん一人ひとりの歯に合わせてカスタムメイドされたマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かしていきます。
素材としては、ポリウレタンなどの透明なプラスチックが多く使用されており、薄くて柔軟なため、装着していても人前で目立ちにくく、快適に過ごせることが特徴です。
しかし、デメリットもあります。その一つが、装着時間を厳守する必要があるという点です。
取り外し可能というメリットがある反面、一日の装着時間を守らないと歯の移動が計画通りに行われなくなるため、「日々の装着時間を守る」という自己管理が求められます。
そのため、外食や飲み会が多い方、その時間が長い方は特に注意が必要です。
また、外出先で付けたり外したりする分、紛失や破損のリスクも頭に入れておく必要があります。
マウスピースの装着時間

マウスピース矯正装置の推奨される装着時間は、1日のうち20時間から22時間です。
この時間を守ることで、計画通りに歯が動くように設計されています。
日中の活動時はもちろん、就寝中もマウスピースを装着しておく必要があり、食事と歯磨きの際だけ外すのが基本です。
マウスピース矯正中の外食で気を付けること
食事中は外す

マウスピース矯正中は、食事の際にマウスピースを外す必要があります。
装着したまま食事をすると、マウスピースが破損する可能性があるためです。
また、食べカスがたまってしまうとそれがマウスピースと歯の間に挟まり、歯垢の原因となってしまいます。
そのため、外食時や飲み会の際はマウスピースを外し、食後は口内を清潔にしたうえでできるだけはやく装着し直す必要があります。
装着時間を守る
毎日20~22時間以上マウスピースを装着することが矯正治療を計画通りに進めるためには大切です。
特に、新しいマウスピースに交換した直後の3日間は、長時間の装着が推奨されます。
この間は、マウスピースを外す必要があるイベントはできるだけ避け、必要であれば歯科医師に相談するなどして装着時間を管理していくようにしましょう。
装着は、口内を清潔にしてから行う

口腔内を清潔に保つことは、矯正期間中であるか否かに関わらず大切です。
食事の後は丁寧に歯磨きをしてからマウスピースを装着するように努めましょう。
歯磨きなどのデンタルケアができない場所にいる場合は、うがいをしたり水を飲んだりすることで可能な限り口内の汚れを洗い流し、帰宅後に念入りに歯を磨くように心がけてください。
粘着性のあるものや硬いものを避ける

ガムやキャラメルのような粘着性の高い食品は、歯に残りやすいため、再装着時に注意が必要です。
また、せんべいやステーキのような硬い食品も、マウスピースの破損の恐れがあるため避けましょう。
特に矯正初期には、マウスピースを外すのを忘れてこれらの食べ物を食べる、といったことが起こりやすいので十分に注意するようにしてください。
外食時のマウスピースの取り扱い方
食事前
マウスピース矯正中の方は、食事前にいくつかの準備をしておくことが重要です。
まず、専用のケースを持参し、取り外したマウスピースを清潔に保管できるようにしておきましょう。
マウスピースは、お手洗いなどの人目につかない場所で外すのがエチケットです。
また、予備のマウスピースを携帯しておくと紛失した場合でもすぐに交換でき、不測の事態にも対処できます。
食事中
飲み会や外食時はマウスピースを外し、ケースに保管しておきましょう。
アルコールは材質を損なう可能性があるため、飲酒時も外しておくようにしてください。
食事後
飲み会や外食を終えた後は、口内を清潔な状態にしてからマウスピースを装着しましょう。
口腔ケアが不十分な状態でマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
また、アルコールを摂取した場合は唾液の分泌量が減る傾向にあるため、十分な水分補給を心がけ、口の中の乾燥を防ぎましょう。
マウスピースを付けたまま食事をしてしまった場合
マウスピースを付けたまま食事をしてしまった場合には、すぐに取り外し、水でしっかりと洗い流しましょう。
残った食べかすや汚れが虫歯や歯周病を引き起こすリスクを高めてしまうため、丁寧に清掃し、破損などがないか確認したうえで、食後に付け直すようにしてください。
マウスピースを付けたまま飲んでもいいもの

色の濃い飲料はマウスピースを着色する恐れがあり、温かい飲み物は変形の原因となることがあります。
また、糖分を含む飲み物は虫歯菌の活動を誘発するため、マウスピースを装着したまま飲むのは避けましょう。
アルコールについても、糖分が含まれており虫歯の原因となることから、マウスピース装着中は控えてください。
水や無味の炭酸水であれば、マウスピースを装着したまま飲むことができます。
外食時に持っていると便利なもの

マウスピース矯正中の外食時に、持っておくと便利なものがあります。
まず、マウスピースケースは必須アイテムです。「マウスピースケースがないために、装着したまま食事をしてしまった」といったトラブルを防ぐことができます。
もちろん、マウスピースの紛失や破損を防ぐためにもかかせません。
また、歯磨きセットも持ち歩くようにしましょう。
外出先でも口腔ケアが可能になるため、口内の衛生環境の維持とマウスピースの装着時間を守ることが可能になります。
また、マウスピースを外した後に手を拭くためなどのために、ウェットティッシュも持っておくと便利です。
まとめ
マウスピース矯正中は、一日の装着時間を守りながらも、食事の際にはマウスピースを外す必要があります。 人と一緒に食事をする際などはマウスピースの管理を面倒に思うこともあるかと思いますが、矯正治療を計画通りに進めるためにはルールを守ることが大切です。 装着時間を守り、きちんとケアを行うことで、矯正期間中であっても、外食や飲み会を楽しんでいきましょう。
マサキ歯科クリニック:https://masakidental.com/
〒224-0065 神奈川県横浜市都筑区高山6-4
電話:045-943-3111
交通アクセス
都筑ふれあいの丘駅より徒歩分
東急田園都市線『江田駅』『市が尾駅』よりバス10分
横浜市営地下鉄『センター南駅』よりバス5分
バス停:大丸 下車 徒歩1分