インプラントの治療費を抑える方法はある?相場や保険適用になるケースを解説
2025/06/10

こんにちは、都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックです。
インプラント治療は、天然歯のような咀嚼力と見た目を兼ね備えていることから、歯を失った際の選択肢として多くの方が検討する治療法です。
しかし、その治療費の高さゆえに、治療をあきらめてしまう方やハードルが高いと感じている方も少なくありません。
今回は、インプラント治療の費用の内訳や、インプラントが高額な理由、保険が適用される条件、費用を抑えるための方法について解説します。
インプラントの費用相場

インプラント治療の費用相場は、1本あたり約40~50万円です。
その内訳は、歯科医院や個々の患者さんの状態によって異なりますが、検査費用や診察費用が1万5,000円から5万円、インプラントを実際に埋め込む手術費用が15万から35万円が目安となっています。
さらに、インプラント上部に取り付ける人工歯やかぶせ物の費用が、前歯の場合は8万~20万円、奥歯では5万~18万円です。
また、仮歯費用が5,000円から2万円、抜歯が必要な場合には5,000円から8,000円、手術後のアフターケアには1,500円から1万円がかかります。
インプラントの治療費が高い理由
基本的に自由診療のため
インプラント治療は基本的に自由診療です。
先天的な障害や事故による損失でない限り保険が適用されないため、全額を自己負担で支払う必要があります。
また、自由診療のため、歯科医院ごとに価格設定が異なることも、インプラントの治療費が高額である理由です。
外科手術が必要になるため
インプラント治療は、外科手術を伴います。
外科手術には高度な専門知識と技術が求められるため、その分治療費が高額になります。
使用する材料が高価なため
インプラントは、生体適合性の高いチタンやセラミックといった材料で作られています。
これらの材料費がそもそも高額であることも、インプラント治療費が高い要因です。
設備投資が必要なため
インプラント治療をするためには、設備投資が必要不可欠です。
例えば、精密な手術が可能となる歯科用CTや手術用の滅菌設備、インプラント手術を行うためのキットといった設備や道具の維持および管理が必要です。
また、感染予防対策として使い捨ての器具やグローブの使用も欠かせません。
こういった、インプラント治療をできるだけリスクなく進めるために必要な設備投資が、インプラント治療の費用を押し上げています。
インプラント治療に保険が適用されるケース
先天性の疾患を患っている
先天性疾患に起因する咬合異常に対する歯科矯正については、保険適用となっています。
そのため、例えば6本以上の歯が先天的に欠如しているといった先天性疾患を持つ方がインプラント治療を受ける場合は、保険給付の対象となることがあります。
病気や事故により歯を失った場合
腫瘍や外傷、顎骨骨髄炎による歯の損失の場合、保険適用の対象となることがあります。
これらの症状により通常の入れ歯などが咀嚼機能の向上に適さない場合、かつインプラント治療が特定の基準を満たす保険医療機関で行われる場合に、インプラント治療を保険適用で受けることができます。
インプラント治療の費用を抑える方法
医療費控除を利用する

医療費控除は、1年間の医療費が10万円を超えた場合、その一部を所得控除として申請し、所得税の還付を受けることができる制度です。
インプラント治療も控除の対象に含まれるため、治療にかかる費用を抑える一助となります。
確定申告が必要で、手続きには一定の時間がかかりますが、申告することで後々の負担軽減につながります。
デンタルローンを利用する

デンタルローンは、高額なインプラント治療費を分割で支払う仕組みです。
金融機関がいったん治療費を立て替え、その後患者さんが返済していく形式となっており、一般的なクレジットカードやローンより低金利であることが多いという特徴があります。
ただし、すべての歯科医院で対応しているわけではないため、利用を考えている場合は通う予定の歯科医院で確認が必要です。
クレジットカード決済を利用する

治療の費用負担を抑えるためにクレジットカードの分割払いを活用すれば、月々の支払いを抑えつつ、治療を進めることができます。
また、クレジットカードにはポイント還元がある場合も多く、上手に利用することで実質負担費用を下げることもできます。
インプラント治療は高額なため、ポイント還元率の高いクレジットカードであれば、その分多くのポイントが還元されます。
ただし、歯科医院の中にはクレジットカード払いに対応していない場合や、一部のカードにのみ対応している場合もあります。
クレジットカード決済を考えている場合には事前に確認するようにしましょう。
複数の歯科医院で見積もりを取る
インプラント治療は基本的に自由診療であり、歯科医院によって治療費とそれに含まれる検査や処置の内容が異なります。
そのため、複数の歯科医院で見積もりを取って比較するといいでしょう。
安すぎるインプラント治療は注意したほうがいい理由
未承認の機器や材料を使用している可能性がある
相場よりも極端に安いインプラント治療では、日本で未承認のインプラントを使用している可能性があります。
これらの製品は、安全性や耐久性が保証されていない場合が多く、長期的な健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
日本の基準を満たしたインプラント製品を選ぶことでこのようなリスクを避けやすくなります。
保証が不十分な可能性がある
インプラントを長期間快適に使い続けていくためには、定期的なメンテナンスと歯科医院による保証が欠かせません。
しかし、安価な治療を行う歯科医院では、長期にわたるメンテナンスやトラブル発生時の対応が不十分な場合があります。
インプラント治療を検討している場合には、治療後の保証に関してもしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ

インプラント治療は失った歯を補うための方法ですが、費用が高いという課題があります。
そのため、安価な治療につい目を向けがちになりますが、安全性や品質、保証内容をしっかりと確認することが重要です。
また、医療費控除や各種ローンの活用、納得のいく歯科医院選びが、後悔をしないインプラント治療のためのポイントです。
長期的な視点で治療法の選択や歯科医院選びをするようにしましょう。
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