親知らずが生える前兆とは?前兆がある場合にしたほうがいいことや注意点を解説
2025/07/10

こんにちは、都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックです。
親知らずはほかの歯とは異なり、すべての人に生えてくるわけではありません。
人によっては生えてこない場合があり、生えてくる場合でもその生え方やタイミングには個人差があります。
また、その生え方によっては、虫歯や智歯周囲炎といったトラブルの原因にもなります。
そのため、親知らずが生える前兆がある場合や実際に生えてきた場合は、周りの歯にトラブルを与えるものではないか、抜歯せずに残しておいていいものなのかどうかを早めに確認し、対処しておくことが大切です。
今回は、親知らずが生える前兆にはどのようなものがあるのか、前兆がある際にどのように対応するべきかを解説します。
親知らずとは

親知らずは、正式には第三大臼歯、あるいは智歯と呼ばれる永久歯の一つです。
歯列の最も奥に生える歯であり、ほかの永久歯は15歳前後で生えそろうのに対し、親知らずは10代後半から20代前半にかけて生えてきます。
そのため、親知らずがまっすぐ生えるためのスペースが足りない場合も多く、斜めや横方向に生えてきたり、歯ぐきに半分埋まっていたりすることもあります。
このように、正常に生えない場合が多いことが、親知らずがさまざまな口腔トラブルの原因になる理由です。
親知らずが生える前兆
歯ぐきのむずむずとした違和感

親知らずの生え始めに現れる代表的な前兆は、歯ぐきのむずむずとした違和感です。
歯ぐきが押されるような感覚を覚えたり、舌などで触れた際にふくらみを感じたりと、奥歯の後ろの歯ぐきに何らかの変化を感じることが多くなります。
この違和感は、親知らずが歯ぐきを押し上げているために生じているものです。
歯ぐきの痛み
親知らずが生える前に、奥歯近くの歯ぐきに鋭い痛みが生じることがあります。
歯ぐきが内側から押し上げられるような圧迫感を伴い、痛みが断続的に現れるのが特徴です。
特に、歯をかみ合わせたときや歯ブラシが当たったときに強く感じることが多いですが、痛みの強さには個人差があり、ほとんど気にならない程度の痛みがあるという方もいれば、食事に影響を及ぼすほどの強い痛みを感じる方もいます。
歯ぐきに白いものが見える
親知らずが生えてくる前兆として、歯ぐきに白いものが透けて見えることがあります。
これは、親知らずの歯冠が歯肉を貫く直前の段階です。ただし、歯の位置や深さによっては見えない場合もあります。
歯ぐきの腫れ

親知らずが動き始めると、その周囲の歯ぐきが腫れることがよくあります。
これは、親知らずが出てくる際に周囲の組織を刺激し、炎症を引き起こすためです。この腫れが食事中や会話中に痛みを引き起こすこともあります。
頭痛や発熱
親知らずの生え始めに、頭痛や微熱といった全身的な影響が出ることがあります。
発熱が38度を超える場合やこれらの症状が長引く場合は、できるだけ早く医療機関を受診するようにしてください。
親知らずが生える前兆を感じた場合の対処法
歯科医院の受診

親知らずが生える兆候を感じたら、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
歯科医院では、レントゲン撮影を用いて親知らずの位置や生え方、周囲の歯や骨への影響を確認することができます。
特に、痛みや腫れが強い場合には、早期に受診を行うことが症状の悪化や合併症予防につながります。
痛みや腫れへの対処

痛みや腫れは、患部を冷やすことで一時的に和らげることが可能です。
冷やす際には、直接氷を当てるのではなく、タオルに包むなどした保冷剤を使用するようにしましょう。冷やす時間の目安は10分程度です。
腫れや痛みが残る場合でも、間をあけて冷やすようにしてください。
痛みが強い場合は市販の鎮痛剤を使用することも可能ですが、冷却も鎮痛剤もあくまで一時的な手段です。
腫れや痛みが引かない場合にはなるべく早く歯科医院を受診しましょう。
丁寧なオーラルケア

親知らずが生える兆候がある場合は、普段以上に口腔内を清潔に保つことが重要です。
親知らずの周囲は食べ物や歯垢がたまりやすく、これが原因で感染や炎症を引き起こす可能性があります。
日々の歯磨きは、やわらかい毛の歯ブラシを使用して、親知らずの周辺を歯ぐきを傷つけないように優しく行いましょう。マウスウォッシュの使用も、炎症を予防するために役立ちます。
親知らずの抜歯が必要になるケース
斜めや横向きに生えた親知らずは、きちんとしたケアをするのが難しく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
そのため、このような生え方をしている親知らずの場合は、基本的に抜歯が必要になります。
また、まっすぐに生えていないことで、隣の歯を押してしまっている場合など、歯並びやかみ合わせに悪影響を与える可能性がある場合にも、基本的には抜歯することになります。
歯を抜くことに抵抗や恐怖心があるかもしれませんが、親知らずの生え方が原因で「隣の歯まで虫歯になってしまった」「歯並びが崩れてしまった」というトラブルを防ぐための予防的な処置だと考えましょう。
親知らずの抜歯が不要なケース
親知らずがきれいにまっすぐ生えている場合は、抜歯をせず、そのまま残しておくことが可能です。
このような親知らずは、汚れがたまりにくくデンタルケアがしやすいため虫歯や歯周病のリスクが少ない状態です。
また、親知らずが上下に正しくかみ合っている場合も、抜歯の可能性が低くなります。
しかし、どのように生えている場合でも、自己判断で親知らずを放置することは避けるようにしましょう。
また、歯科医院で「親知らずの抜歯は必要ない」と診断された場合でも、定期的に口内環境のチェックを受けることで、新たなトラブルのリスクが発生していないかどうかを確認するようにしてください。
まとめ

親知らずの生え方やそのタイミングはさまざまなため、何が正常で何が問題なのかを自分自身で判断するのは困難です。
「奥歯の周りの歯ぐきがむずむずする」「歯ぐきに痛みや腫れがある」といった場合には、できるだけ早く歯科医院を訪れ、状態を確認してもらいましょう。
親知らずがまっすぐ生えてきており、健康なまま残すことができれば、ブリッジや入れ歯の土台にしたり、歯を失った際に移植できたりする可能性もあります。
マサキ歯科クリニック:https://masakidental.com/
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