インプラント治療はどの年代に向いている?年齢ごとの注意点を解説
2025/02/10

こんにちは、都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックです。
歯の欠損部分を補う方法としてインプラント治療は一般的になってきていますが、インプラントは年齢や健康状態によって適応が異なります。
そこで今回は、インプラントがどの年代に向いているのか、またインプラント治療を検討するうえで各年齢層の方が注意すべきポイントについて解説します。
インプラント治療とは

インプラント治療は、あごの骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けることで失った歯の機能を取り戻す治療法です。
人工歯根によってかぶせ物を支えるため、見た目が自然であること、入れ歯のように取り外す必要がなく、自分の歯と同じように扱えることがメリットです。
また、周囲の健康な歯に依存しないため、歯列全体の健康を損なう心配が少ない点も大きな利点といえます。
インプラント治療の適応年齢

インプラント治療は、健康状態に問題がない限り、20歳から70歳くらいまでの方が適応となります。
若年層の方であっても、あごの骨の成長が完了した段階であればインプラントを検討することが可能です。
また、70歳以上の方でも、全身の健康状態が良好で、インプラントを支える十分な骨量がある場合には、治療を受けることができます。
ただし、高齢になるほど全身の健康状態や骨質の変化が大きくなるため、慎重な診断が求められます。
年代ごとの注意点
10代~20代前半

この年代は、まだあごの骨が成長途中であることが多いため、インプラント治療には注意が必要です。
早期にインプラントを埋入すると、骨が成長するにつれてインプラントの位置がずれる可能性があるため、骨の成長が完了した段階でのインプラント治療が望ましいといえます。
また、インプラント治療後は定期的に歯科医院でチェックを受ける必要があり、劣化具合に応じて将来的に交換が必要になることもあります。
そのため若い方は、長期間にわたるインプラントの定期メンテナンスを見据えたライフプランニングも考慮することが大切です。
20代後半~40代

20代後半から40代の方は、インプラント治療に適していると考えられています。
それは、あごの骨の成長が完了しており、骨密度も高いため、インプラントがしっかりと固定されやすいためです。
また、治療後のセルフケアや定期的なメンテナンスを行うだけの体力や生活のリズムが整っていることが多いのも特徴です。
しかし、この時期は仕事や家庭などが忙しくなる時期でもあります。
長く使い続けることを考えると、忙しい生活の中でも定期的な通院とセルフケアの習慣を身に着けておくことが大切です。
50代~

インプラント治療を受ける年代として特に多いのは50代から60代の方ですが、50代以降の場合は骨密度の低下や全身疾患の有無に注意する必要があります。
糖尿病や高血圧、心疾患などの慢性疾患はインプラント手術に影響を与える可能性があるため、歯科医師だけでなく内科の医師との連携もしっかりと行うことが重要です。
特定の慢性疾患を抱えている場合や、骨質が著しく低下している場合には、インプラント以外の治療法も検討することが求められます。
高齢者がインプラント治療を受けるための条件

ご高齢の方がインプラント治療を考える際には、いくつかの条件をクリアする必要があります。
まず、慢性的な持病がないことです。特に糖尿病や心疾患、そして動脈硬化症など、血流や免疫機能に影響を及ぼす病気は、インプラント治療においてリスク要因となります。
また、抗凝固薬などを服用している場合には術中や術後の出血リスクが高くなるため、止血技術や薬の知識を十分に持った医師・歯科医師のもとで治療を行う必要があります。
そして、口内環境も重要です。虫歯や歯周病のリスク管理がきちんとなされていることが、口内の健康を維持するためにも、インプラントを長期的に使用するためにも欠かせません。
最後に、手術を受けるのに十分な体力があることも重要です。
手術は体に負担をかけるため、全身の健康状態を維持できていなければ、インプラント治療を行うことは難しくなります。
したがって、高齢者がインプラントを検討する場合には、まずは健康全般の評価を行い、その結果に応じて治療計画を調整することが求められます。
インプラント治療後に大切なこと
セルフケアを丁寧に行う

インプラントを長持ちさせ、口腔内の健康を保つためには、日々のセルフケアが非常に重要です。
インプラントは天然の歯とは異なり、特に歯肉や骨との結合部分において細菌感染のリスクが伴います。そのため、毎日の丁寧なケアが求められます。
セルフケアの基本は、歯磨きです。それに加えてデンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、歯ブラシが届かない部分の汚れを除去するようにしましょう。
日々のセルフケアを怠ると、インプラント周囲炎のリスクが高まり、インプラントの寿命を大きく縮めることになります。
定期的に歯科検診を受ける

インプラントを長持ちさせるためには、手術後のアフターケアが欠かせません。
日々のセルフケアとともに、定期的に歯科検診を受けることが重要です。
歯科検診では、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使ってインプラント周囲の歯垢や歯石を除去し、口内の状態をチェックします。
これにより、必要に応じて早期に処置を施すことができます。
また、口腔内の衛生状態を保つための指導も受けられるため、自宅でのセルフケアがより効率的に行えるようになります。
通院が困難になった際の対策を考えておく

インプラントを長く使うために定期的な検診は重要ですが、身体の状態により通院が難しくなる場合もあります。そうした状況に備えて、事前に訪問診療などの選択肢を視野に入れておくことも大切です。
訪問診療とは、歯科医師や歯科衛生士が患者さんの自宅や施設を訪れ、必要なケアや治療を行うサービスです。これにより通院の負担を軽減しながら、継続的な医療を受けることができるようになります。
まとめ

インプラント治療は、失われた歯を取り戻し、日常生活の質を向上させるための手段です。
しかし、治療を受ける年代によって異なるメリット・デメリットもあります。
自身の年代と照らし合わせながら、自分に合った治療法を見つけていただければと思います。
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