歯ぐきのラインを整える「歯冠長延長術」とは?治療法や適応症例を解説

      2026/01/20

こんにちは、都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックです。

歯周外科治療の一つである歯冠長延長術は、歯ぐきや骨を調整して歯の見える部分を長くし、歯ぐきのラインを整える治療です。
虫歯や歯の破折などで従来は抜歯が必要だった症例でも、この治療によって歯を残せる場合があります。
今回は、歯冠長延長術のメリット・デメリットや適応症例について解説します。

 

歯冠長延長術とは

都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックで、歯冠長延長術を解説

歯冠長延長術は、歯周外科治療の一種です。
局所麻酔下で歯ぐきを切開し、必要に応じて歯槽骨を削って歯の露出部分を増やし、歯と歯ぐきのバランスを整えます。
手術時間は治療範囲によって異なりますが、通常は1〜2時間程度です。外来診療で行われることが多く、日帰りでの治療が可能です。

 

歯冠長延長術のメリット・デメリット

審美性が改善される

都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックで、歯冠長延長術を解説

歯冠長延長術は、口元の見た目を整えられる治療法です。
歯ぐきに覆われて短く見えていた歯が露出することで、歯の形や長さのバランスが整い、調和が取れた印象になります。
ガミースマイル(歯ぐきが過度に見える状態)や、左右で歯ぐきの高さが異なる場合などに適しています。
セラミック治療や矯正治療などと併用することで、より整った口元を目指すことも可能です。

 

清掃性が向上する

歯冠長延長術には、口内の清掃性が向上するという利点もあります。
歯ぐきが歯に深くかぶさっていると、歯と歯ぐきの境目に汚れがたまりやすく、歯ブラシが届きにくくなりますが、歯冠長延長術により歯の露出部分が増えることで、歯ブラシの毛先が届きやすくなり、歯垢を除去しやすくなります。
その結果、虫歯や歯周病のリスク軽減や、口臭の悪化防止が可能になります。

 

歯の保存につながる可能性がある

都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックで、歯冠長延長術を解説

虫歯が歯ぐきの下にまで進行すると、抜歯が必要になることがあります。
そのような場合に歯冠長延長術によって虫歯部分を歯ぐきの上に露出させることで、虫歯治療やかぶせ物の装着が可能になる場合があります。
また、深い位置にまで及んだ歯の破折も同様です。破折部分を露出させることで修復処置が行いやすくなり、抜歯を避けられる可能性があります。
そのほか、根管治療後に残る歯質が少ない場合でも、歯冠長延長術によってかぶせ物を装着できる高さをつくれることがあります。

 

ダウンタイムが必要である

歯冠長延長術は外科処置のため、手術後数日間は腫れや痛みが生じます。
腫れは2〜3日目にピークを迎えて徐々に治まっていき、痛みは落ち着くまでに1週間ほどかかる場合がありますが、処方された鎮痛薬でコントロールできます。
この期間は、血流を促すような激しい運動や長時間の入浴は避けることが大切です。
食事も数日間は硬いものや刺激の強い食品を控え、やわらかく熱すぎないものを選ぶようにしましょう。
また、アルコールや喫煙は治癒を妨げるおそれがあるため、少なくとも1週間は控える必要があります。

 

感染のリスクがある

歯冠長延長術は外科手術のため、感染のリスクが伴います。
術前・術後の管理でリスクを減らせますが、完全にゼロにすることはできません。
感染リスクを抑えるには、手術前の口内の衛生環境を整えることが重要です。
クリーニングで口内の細菌を減らすとともに、術後は、処方された抗生物質の服用、うがい薬での洗口、ブラッシングなどによって清潔さを保つことが大切です。

 

期待した結果にならない可能性がある

歯ぐきのラインは手術での切除量だけでなく、術後の歯肉の再生過程によっても変わります。
そのため術後の仕上がりには個人差があり、仕上がりの見た目が患者さんの希望通りにはならない場合もあります。

 

歯冠長延長術の適応症例

歯が短い、または小さい

都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックで、歯冠長延長術を解説

生まれつき歯が短い、または小さい場合、歯冠長延長術で歯を露出させることで、歯の見た目を整えられます。
歯の萌出不全により歯が十分に出ていない場合も適応です。
歯ぐきの下に埋まったままでは正常な咬合関係が得られませんが、術後に歯を露出させることで、機能的にも改善が期待できます。
また、薬剤性歯肉増殖症など、薬の副作用で歯肉が過度に増殖した場合にも適しています。
抗けいれん薬、免疫抑制剤、カルシウム拮抗薬などの長期服用によって歯肉が腫脹し、歯が短く見える状態でも、歯冠長延長術により歯と歯肉のバランスを整えられます。

 

虫歯が歯ぐきの下にまで及んでいる

都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニックで、歯冠長延長術を解説

虫歯が歯ぐきの下まで進行している場合、歯冠長延長術が適用されることがあります。
かぶせ物装着などの修復処置では、歯ぐきから少なくとも2mm以上の健康な歯質が必要です。
歯冠長延長術によりこの条件を満たせる症例では、歯の長期保存が期待できます。
また、歯根部に発生する根面虫歯にも適応されます。
進行すると歯ぐきの下まで及ぶことがあるため、歯冠長延長術で露出させることで、修復が可能になります。

 

歯の破折が深い

抜歯が選択されるような垂直破折の場合、破折の程度や位置によっては、歯冠長延長術を併用することで歯を保存できる場合もあります。
一方、水平破折では、破折線の位置が治療方針を左右します。
歯冠部だけの破折であれば通常の修復が可能ですが、破折線が歯肉縁下にある場合は、歯冠長延長術で破折部を露出させ、形成と修復材料の接着を行う必要があります。

 

歯ぐきが歯に覆いかぶさっている

歯ぐきが歯に深くかぶさっている状態は、歯冠長延長術の主な適応症例の一つです。
例えば、歯の萌出が遅れて歯ぐきに隠れてしまう「遅延萌出」は、歯冠長延長術で歯を正常な位置まで露出させることで、機能的な改善が期待できます。
歯自体は正しい位置にあるものの、歯肉が退縮せず短く見える「受動的萌出不全」の場合も、歯肉を下げることで、歯と歯ぐきのバランスを整えられます。
さらに、歯肉が過剰に成長して歯を覆う「歯肉増殖症」では、歯垢の蓄積、ホルモン変化、薬の影響などで厚くなった歯肉を除去することで、審美性と機能の両方を改善できます。

 

まとめ

都筑区(都筑ふれあいの丘駅)の歯医者、マサキ歯科クリニック

歯冠長延長術は、歯ぐきのラインを整える治療法です。
見た目の改善だけでなく、歯の保存や清掃性の向上にも役立ちます。
歯が短い、虫歯が深い位置にまで及んでいる、深い場所で破折した、歯ぐきがかぶさっているといった場合に、歯冠長延長術で悩みを解消できる可能性があります。

 



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